likeとloveの往復切符
「はぁ~…」
これじゃぁずっと雅人と話せないままだな…
話したいってわけじゃなくて、これから2年間同じクラスになるってわけだから、話すことが必要なときもくるわけでしょ。
今がそうだし!!!!
はぁ~~~
この先どうなるんだろ。
「大沢、のりー!」
「ほら、ハイ!」
「雅人、ペン早く!」
「ほらよ!」
いつの間にか、雅人とは普通に話すことができるようになっていた。
そしてあたしは確信した。
もう、あのときの゛片思いしてました!″みたいな、ときめいてる気持ちはもうない。
キッパリ言える。
それに、またこの人を好きになることはもうないなって思ったんだ。