好きになった方が負け
『まじ?俺でいいの?』


不安でいっぱいだったあたしに、軽く返事をくれた。


『今どこ?すぐ行く』


あたしの場所を聞いてすぐ、待ち合わせ場所を決めてくれた。

テキパキしてて、あっという間に電話は切られた。


……いいのかな?


スムーズ過ぎて、逆に戸惑ってしまう。




「いらっしゃいませー」


指定されたコンビニに入ると、スーッと冷たい空気に包まれた。

浴衣のせいで暑かったし、このひんやり感はありがたい!!


もしかして龍くん、ここまであの一瞬で考えてくれてたのかな?


……優し過ぎ。


どこまでズルイの?
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