好きになった方が負け
それからどれぐらい経ったのかは分からない。


だけど、何だか幸せな夢を見てた。

もちろん夢に出てきたのは龍くん。


夢の中でのあたしたちは恋人同士で、甘い甘いキスもかわした。


シャッ


「……不細工」


だから当然、唇の温かさも…龍くんのものだと思ってた。




「んー…」


あれ…?

目が覚めて、時計を見ると……


「一時間だけって言ったのに」


もうお昼だし。

でも…ま、いっか。


寝てる間も龍くんって…あたしどんだけ。


そっと唇に手を当てる。


夢なのに…このリアルな感覚は何?


あたしの妄想癖も相当かも。
< 25 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop