好きになった方が負け
「……俺に助けて欲しいのか?」


「え!?」


な、何でそんな意味深に言うの!!


「だ、誰でもいいに決まってんじゃん!!」


「あっそ。んじゃ俺は助けない」


はぁあ!?

ムカつくー!!


「じゃあいいよ…って、何でついてくるのよっ」


ノートは持ってくれないくせに、なぜかあたしの隣を歩く慶太。


「知ってる?このノート英語科の部屋だろ?」


「知ってるし!!だから何…よ?」


そうだった。

英語科の部屋はここから超遠い。


教室出てすぐプルプルしてるこの腕が、そこまでもつ可能性は…0%!!

自信なんかない!!


「何か言いたいことあるなら言えば?」


何その上から目線ー!!

身長高いからって、中身まで見下すな!!
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