好きになった方が負け
外の方が開放感もあって素敵!!


ルンルン気分で外を歩く。


「そんな上ばっか見てたらコケるぞ?」


龍くんも車から降りて、笑いながらあたしに近付いてきた。


「だって!!星が降ってきそうなんだよ!?たくさん見てたいじゃん」


こんな場所があったなんて知らなかった。

ずーっと眺めてたいぐらい。


「ぶはっ!!笑美のリアクションは素直でかわいいなー」


その言葉と同時に、右手が龍くんの左手に包まれた。


「これでコケないから、ずっと見ててもいいよ」


ドキッ


龍くんと手を繋いでる…!?

ち、近い…!!


落ち着いて星を眺めれる状態ではなかったけど、また空に視線を向ける。


あれ?またさっきとは違う景色に見える。


龍くんって…魔法使いみたい。


ヒューッと心地好い風も吹いてる。

夏の夜を存分に感じた。
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