好きになった方が負け
「……そういうこと」
龍くんが苦しそうに笑うのは、今もまだ…朋さんが好きだから?
「ふっ切れたと思ってたんだけどな。ハガキ見て、自分の気持ちに気付いた」
……だからあたしを誘ってくれたんだ?
「朋さんに関わりがないあたしを、今日誘ったんだ?」
「……そうだよ。俺の友達は朋と繋がってる奴多いから」
高校から一緒なんだもんね、友達には相談できないか…。
「でも何で?あたしに話してくれたの?」
前したのはただの口約束。
破ることなんて簡単じゃん。
「……俺もよく分かんねぇけど、昔の朋と重ねてんのかな?」
あたし、龍くんのはけ口として利用されてる?
都合のいい奴?
……でも、それでもどこかうれしいと思ってるあたしがいる。
あたしにだけ、特別ってことでしょ?
けどやっぱり…龍くんに想ってる人がいるなんて、聞きたくなかったかな。
龍くんが苦しそうに笑うのは、今もまだ…朋さんが好きだから?
「ふっ切れたと思ってたんだけどな。ハガキ見て、自分の気持ちに気付いた」
……だからあたしを誘ってくれたんだ?
「朋さんに関わりがないあたしを、今日誘ったんだ?」
「……そうだよ。俺の友達は朋と繋がってる奴多いから」
高校から一緒なんだもんね、友達には相談できないか…。
「でも何で?あたしに話してくれたの?」
前したのはただの口約束。
破ることなんて簡単じゃん。
「……俺もよく分かんねぇけど、昔の朋と重ねてんのかな?」
あたし、龍くんのはけ口として利用されてる?
都合のいい奴?
……でも、それでもどこかうれしいと思ってるあたしがいる。
あたしにだけ、特別ってことでしょ?
けどやっぱり…龍くんに想ってる人がいるなんて、聞きたくなかったかな。