好きになった方が負け
「龍也の知り合い?」
「え、あ…あぁ」
「……じゃああたし本当に行くから」
そう言い残して去って行く朋さん。
龍くんはその後ろ姿を少し見てたけど、すぐにあたし達の方に向き直った。
「……慶太、行こ」
「え?あ、おいっ」
特に龍くんに話しかける気もしなくて、あたしはその場から離れた。
慶太も驚きながら、あたしの隣に並んだ。
「笑美、いいのかよ!?」
いいって?何が?
あそこであたしに何が言える?
何ができる?
あたしは彼女でもないし、朋さんとの関係も深く知らない。
朋さんが結婚したって変わらないんだ。
龍くんはまだ…朋さんのことが大好きなんだよね?
あたしって最低なバカじゃん。
「え、あ…あぁ」
「……じゃああたし本当に行くから」
そう言い残して去って行く朋さん。
龍くんはその後ろ姿を少し見てたけど、すぐにあたし達の方に向き直った。
「……慶太、行こ」
「え?あ、おいっ」
特に龍くんに話しかける気もしなくて、あたしはその場から離れた。
慶太も驚きながら、あたしの隣に並んだ。
「笑美、いいのかよ!?」
いいって?何が?
あそこであたしに何が言える?
何ができる?
あたしは彼女でもないし、朋さんとの関係も深く知らない。
朋さんが結婚したって変わらないんだ。
龍くんはまだ…朋さんのことが大好きなんだよね?
あたしって最低なバカじゃん。