好きになった方が負け
「もちろん。まさか今更、女子高生の友達ができるとは思わなかったけど」


って優しく笑ってくれた。

嘘じゃないんだよね?


「んー…とりあえず連絡先交換しよっか?」


「は、はいっ」


急いで携帯を取り出して、赤外線で受信。

登録された名前を見て、やっと実感できた。


「笑美の家はこの近く?」


わわっ、呼び捨てだ…!!


「あ、はい!!すぐ裏です」


「送って行くよ。じゃあ、車より歩きの方が早い?」


夢のような展開に、あたしはずっとドキドキしてた。


「え?いいんですか…?」


「当たり前じゃん。友達に何かあったら困るし」


送ることが当たり前って…本当に大人って感じ。


そして、隣に並んで家まで歩き始めた。

ヤーバイ。

顔がニヤけるっ。
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