君色の夢に恋をした。
「有難う」と翔は呟くと、彼は再び真っ直ぐ前を向く。
その横顔は切ないようにも、未来をみているようにも見えた。
「…俺さ。」
『……。』
「まだ、サッカー選手になる夢、諦めてないよ。
だから、サッカー部に入ったんだ。」
そう言いながら、翔はまた、私に視線を向けた。
「…早口も、でしょ??」
『えっ??』
思わず、動揺してしまった。
肩をピクリと動かした私に、翔は笑みを浮かべながら言葉を続けた。