君色の夢に恋をした。
「実はさ…。
この前の試合、俺のせいで負けちゃったんだ…。」
翔が下唇をギュッと噛む。
見た限り、かなり後悔してる様子。
私はそんな翔をジッと見つめた。
『……。』
「俺がパスを失敗しちゃって。
まさかのオンゴール。
それがなければ、引き分けで延長戦に持ち越せたのに…。」
肩を落として、遠くを見つめる翔。
…なる程ね。
妙に納得。
だから、今日はいつもと違う雰囲気を持っていたのか。
『…練習、すればいいじゃない。』
「…え??」
『自分のせいとか悔やんでる間があったら、その分練習すればいいでしょ??』