君色の夢に恋をした。


でも、今の翔の言葉には、ちょっと共感。


『さようなら』って言葉は、一言では表現できない。


まるで恋人たちの別れのような。


『じゃあね』とか『ばいばい』とは違う、独特な雰囲気持っているように見えた。



「…だから、“さようなら”だけは、本当に会わないって決めた時しか、使わないようにしてるんだ。」



さっきの切なさは、どこへ行ったのか。


翔は何かを吹っ切ったように、爽やかに微笑む。


その微笑みは、無理しているようにも見えた。



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