君色の夢に恋をした。


――この時の私は、

まだまだ透明だった。



こんな私に、

大事な人ができるなんて。

大切なものができるなんて。


思ってもいなくて。



いつか翔と


『さようなら』を言い合うことになるなんて、



思っても、いなかった――。











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