君色の夢に恋をした。


「…その顔は反則だから。」



よく聞き取れないけど。


翔が何かを呟きながら、ヘナヘナと座りこんだ。


いまいち状況が掴めない私は、ポカンと座りこんだ翔を見つめる。



…どうしたんだろう。

急に座りこんで。


さっき急いで走ってきてくれたみたいだから、体調が悪くなっちゃったとか??



『…変なの。』



世の中わからないことばかり。


人の気持ちも、
翔の気持ちも、


本当によくわからない。



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