君色の夢に恋をした。
――けれども。
私は決めたんだ。
もう、道を間違えたりしない。
間違えたとしても、がむしゃらにさ迷って、一生懸命自分の信じた道を生きてみせる。
『翔は、自分のために私が身を引いても、嬉しくないと思うんです。』
「……。」
翔は自分の目で、ちゃんと真実を見てくれる人だから。
理由もわからずに私が離れていったら、翔は自分自身を悔やんでしまうと思う。
『離れるんじゃなくて、私が変わって翔を喜ばしてあげたい。』