君色の夢に恋をした。


本当に、私が変われた時、

翔はきっと、誰よりも喜んでくれるだろう。


そして、

それが私が翔にしてあげられる、最高なことだと思うの。



『…翔を苦しめたりしません。』



絶対、とは言い切れないけど。


翔は私を変えてくれた人。


だから――



『離れたく、ないんです。』





私と彼の間に1つ、風が吹き抜ける。


彼は瞬きもせずに、私を真っ直ぐと見ていた。


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