君色の夢に恋をした。


それは、ただ真っ直ぐで。


純粋なキモチ。



「そっかぁ。」



気を抜けたような、どこか切ない瞳をする黒川さん。


その瞳は、どこを見ているのか、捉えようがなかった。



「…私さ、祐二のことが好きなんだ。」

『…祐二??』



聞き慣れないその言葉に、私は首を傾げる。


そんな私を見て、黒川さんは優しく微笑んだ。



「…翔といつも一緒にいるやつのこと。」

『…あぁ。』



私が、苦手な人だ。


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