君色の夢に恋をした。
『翔なら、大丈夫だよ。』
私なりに一生懸命、翔を思って考えたこの言葉、
『大丈夫。』
私は、この言葉が昔から好きだった。
『頑張れ』って、少しプレッシャーを感じてしまう時もあるし、
なにより本人は、これ以上ないってぐらい頑張っているかもしれないから。
それと反面『大丈夫』は、優しく包み込んでくれるような…
そんな安心感を持っている気がする。
「…ありがとう。
早口なら、そう言ってくれると思った。」
そう言って爽やかな笑顔を漏らした翔は、ホッとしたような安らぎの表情をしていた。