君色の夢に恋をした。


「…で、早口にお願いがあるんだ。」

『お願い??』



オウム返しをした私に向かって、翔はコクリと頷く。


意味深に放たれたその言葉に、私の疑問は深まった。



「試合を、見にきてほしい。」

『えっ…??』



時が、

一瞬止まった。



「座席が少ないから人数制限があって…

はい、これチケット。」



戸惑う私を置いて、翔はたんたんと話を進める。



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