君色の夢に恋をした。
…きっと、翔が言うのなら、
本当にこの絵は、いい線にいくのだろう。
根拠のない翔の言葉。
だけどなぜか、とても説得力のあるものに聞こえた。
『…そんなことないよ。』
どういう反応をしたらいいのか、わからない。
正直、褒められることに慣れていないのだ。
「…そんなことある!!」
よくわからない時に、勢いよく力説する翔。
私の絵のことでムキになっている翔が、なんだか可愛くて。
思わず笑みを漏らしてしまう。