君色の夢に恋をした。



私、なにも喋らないのに。
表情だって、無表情なのに。


嘘丸見えの発言に、思わず眉を寄せる。



「だめ?」



それでも、翔がくったくない笑顔を見せるから。

それがまるで、太陽みたいだったから。



「…勝手にすれば。」


思わず、口からそんな言葉が零れ落ちていた。




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