君色の夢に恋をした。


「…翔。

お前と話すようになってから、
笑顔が多くなったんだ。」

『えっ…。』

「前の翔は笑顔なんだけど…

どこか後悔しているように見えた。」



ふと、いつだか翔が言っていた言葉を思いだす。



“本当は、違う学校に行くはずだったんだ。”

“たくさんの素晴らしい人と出会えて。
後悔する理由なんて、一つもないじゃん。”



…翔のこの言葉は、本音でもあり、


精一杯の強がりだったんだね…。



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