君色の夢に恋をした。


「…翔をよろしく頼むな。」

『えっ??』

「…案外、あぁ見えてアイツ、ヘコミやすいから。」



そう言って、呆れたように笑った祐二くんは、翔思いの顔だった。



…でも、そうだよね。


完璧な人間なんていない。


翔だって、

爽やかで。
みんなに好かれていて。

汚点なんてないように見える。


だけどそれは、大きな間違で。


翔も人間だから。


落ち込む時だって、
泣きたい時だってある。


誰かと支えあって、生きているんだ。


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