君色の夢に恋をした。
「…でも、やっぱり早口は凄いよ。」
『……。』
「絶対、プロになれると思う。」
いつだかも聞いたような言葉に、私は目を開く。
翔、同じこと、この前も言ってたよね??
それに私は、そこまで誉められる程の才能はもってない。
翔はいつも、オーバーリアクションだ。
『…大げさだよ。』
「大袈裟じゃないよ。
早口の絵、好きな人、いっぱいいると思う。」
尚食い下がってくる翔に、私は小さくため息をついた。
翔って、変なとこに執着心がある気がする。