君色の夢に恋をした。
『私の絵なんか、好きな人いないし。』
そう言って、そっぽを向く私。
本当は、凄い嬉しい。
でも褒められた時に、それを素直に受け取るか、謙虚に否定するべきか…
人間関係の薄い私には、まだまだわからない。
…まぁ、私の可愛くない態度は、間違っているのは確かだ。
「いるよ!
まず俺が、早口の絵、好きだもん!」
『……。』
どこまでもストレートな翔を、穴があくほど見つめる。
本当…
どうして、そんなに思ったことを口に出せるんだろう。