君色の夢に恋をした。
頑張れ、頑張れ…!
心のなかで、エールを送る。
翔なら、大丈夫だから。
いつもみたいに、走ればいい。
いつもみたいに、ボールを追いかければいい。
いつもみたいに、頑張ればいいの。
頑張れば、結果はついてくるはずだから。
『…あぁ。』
思わず、落胆の声を上げてしまう。
今、翔が持っていたボールが、スルリと相手に持っていかれてしまった。
一瞬悔しさを滲ませた翔だけど、
またすぐに走りだす。