君色の夢に恋をした。


いつも通り、とか言ってるけど。


本当は気づいていた。



『いつも通り』が何より難しいって。


だからこそ、その『いつも通り』を試合でも出せるように、


人は努力を積み重ねるんだ。



翔はその努力をちゃんとやってきたから。


だから、精一杯の力を出せるはず。



「あっ!!」



黒川さんが嬉しそうに声をあげる。


視線の先には…裕二くん。


裕二くんが、ベンチが出てきていた。



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