君色の夢に恋をした。
直球で聞き当てる私と、
照れくさそうに頷く翔。
…嘘でしょ。
私はヘナヘナと座り込んだ。
だって私、あの時、翔に告白した女の子が嘘ついてると思ってて…
『あの子が言ってることなんて嘘でしょ』とか、ほざいていた気がする。
それが本当だったなんて…
今思うと、自分の間違いに気づいて、凄い恥ずかしい…。
「…まっ、そうゆうとこ、早口らしいよね。」
立ち直ったかのように、いつも通り爽やかに笑う翔。
そんな翔を、座りこんだまま、下から見上げた。