君色の夢に恋をした。
『…私らしいって何よ。』
「あっごめん。つい…」
あっけらかんと笑う翔を、見上げるように睨み付ける私。
そして、唇を尖らせてみる。
なんていうか…
私、告白されてたんだよね??
そんな面影、今になると一切見当たらない。
「…で、告白の話に戻すけどさ。」
『……。』
突然、翔がまた真剣に話し出すから。
辺りがまた、静まり返る。
風が吹く音だけが、サーサーと通り過ぎた。
メニュー