君色の夢に恋をした。
蘇る記憶は。
翔side
「蒼井!ちょっと来い!」
それは突然のことだった。
監督に呼ばれて、俺は練習を中断し、監督のところに駆け寄る。
監督は、嬉しさ全開といった感じの笑顔を漏らしていた。
…いつも怒鳴ってばかりの監督が、笑顔だなんて…
一体何があったんだろうか。
『…監督、今日はご機嫌ですね。』
「そりゃなぁ。」
いつになく、満面の笑顔を見せてくれる監督。
監督が嬉しさが、自分にも電線してきたのか…
つられて、俺まで笑顔を返していた。