君色の夢に恋をした。



「なんで私が有名になってるのよ!」



冷静を装いつつも、若干きつめに翔に問いただす私。


嫌だ。自分が知らないところで、自分の知らない人に私が知られているなんて気持ち悪い。


一体どこで私は有名になっているのよ?



「あれだよ。

早口って、美術で毎回のように表彰を受けてるじゃん。
だから、知らない人があまりいないんだと思う。」



……なるほど。


妙に納得してしまった。




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