君色の夢に恋をした。
私の生きる意味は“絵”だけ。
言い換えれば、絵がなければ生きてる理由はないということ。
そんな私だからだろうか。
だてに絵を描いてるわけじゃない。
一応、才能ってものは持っていた。
「ふーん。あっそ。
……もう、そろそろ練習に戻れば?」
自分から聞いたにも関わらず、関心なさげな態度をする私。
別に、気になることを聞けたから、どうでもよかった。
そんな私のことを皆は“人でなし”とか言うけど。
別にいいじゃない。