君色の夢に恋をした。
傷跡には絆創膏を。
あの日から、私の心は真っ黒だった。
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「おはよう!」
「……。」
今日は、いつもと違う。
…そう幼いながらに感じた、あの日。
いつも返ってくる“おはよう”が、返ってこないのだ。
……きっと、聞こえてなかったんだよね。
うん。きっとそうだ。
それしかないもん。
今の状況がうけいれがたくて。そう思い込んだ私は、もう一度声をかける。
「…っ、みんな?おはよう。」