花言葉〜チューリップ〜


「ぢゃあ、そぉゆうことだから。」






「うん、ありがとぉ!!」





阿宮の目は、まだ潤んでいた。




「あんま、広めんなよ?」




部内で冷やかされるのが嫌で、俺は軽くこの言葉を発した。







「あ、うん。りょーかい♪」





それからの俺らは、この自習の時間が終わるまで、何事もなかったかのように楽しくお喋りをして過ごした。





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