花言葉〜チューリップ〜


「中津は冬樹のこと好きだし、冬樹だって、そうなんぢゃねぇの?要するに、お前は眼中にねぇって。中津に知られなくないから、広めちゃだめなんぢゃねぇの?」







「あたし‥には‥‥関係ない‥から‥‥。」





やっとの思いで絞り出した声は、今にも消えそうで震えていて、弱々しかった。





あたしは、教室に戻ろうと、扉に向かった。






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