花言葉〜チューリップ〜
「だからさ、冬樹やめて、俺と付き合おうよ。俺は冬樹と違ってほんとに好きだからさ♪ね?」
目が笑ってない笑顔が、怖くて堪らない。
その言葉に振り向かずに、扉の外に出ようとした。
「逃げるんだ?そうだよね。これ以上聞いたら、もっと悲しいし、でも別れたくないもんな。自分勝手なやつ。付き合ってるのに片想いなんて、お前そんなんで楽しいわけ?」
「あたしは、逃げないよ‥。まだ‥わかんないもん‥。とりあえず、あたしはキミとは、何があっても付き合わない。」
あたしは、教室に向かった。