花言葉〜チューリップ〜



ガタンッ!
と音がして振り向くと、泣き顔のくまきちが走っていくところが見えた。







「くまきち!」







追いかけようとしたとき、中津が言った。







「追いかけるのだけは許さやめてよ。もしそんなことしたら、あたし‥。莉緒ちゃんになにしちゃうかわかんないかもぉ♪そのくらい、冬樹が好きだもんっ!」








「お前、最低だな。」







その時、チャイムが鳴った。








「鳴ったし、俺戻るわ。追いかけるわけぢゃねーから。ぢゃあな。」








走って教室に行ったけど、もう、くまきちの姿はなかった。






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