僕の机のスミの恋人
吉井花の助言(?)どうり俺の背中には何かが憑いていた。
俺に憑いている『それ』は、普通の人間である俺にもちゃんと肉眼でとらえられてる。
『それ』を途中で通りかかったカーブミラーで確認する。頭、胴体、四肢…………形は人間のようだ。
しばらく観察していると『それ』と俺の目があった。
「お腹すいた」
どうやら話せるらしい。声の感じ……というか、見ためからもだが女の子らしい。
俺は、ポケットに手を突っ込み授業中に食べてやろうと思っていた携帯栄養食品の袋を開けて『女の子?』の口の前に差し出した。
―――ぱくっ
とても女の子とは、思えないほど豪快な一口であった。でもなんだか可愛い。
頭を撫でてみる。
「へへへへへへへ、美味しかったよ、お兄ちゃん」
喜んでいるようだ。まったくもって可愛い。
少しすると女の子は俺の背中からはがれた。
そこには、140㎝くらいの背丈に金髪にツインテールの可愛らしい女の子がたっていた。
とても白く、まるでお人形のような綺麗な顔立ちをしていた。
「ありがとうお兄ちゃん、-bye」
うちの英語の教師なんかよりもずっと綺麗な発音で別れの挨拶をした。
彼女はツインテールをピョコピョコさせて去っていった。
今日は騒がしい…………