好きの代わりに…
「うん。そうだね☆」
笑顔を無理に作る。
あたしはずっとこうしてきた。
誰にも本当のことを悟られないように、嘘の自分を出していた。
別に、
本当の自分なんて知ってもらわなくてもよかった。
…でも
もしかしたら本当は気が付いてほしかったのかもしれない。
愛されたかったのかもしれない。
嘘のあたしに
気がついたのはあなたが初めてだった。
あなたは
すぐに何でも見抜く鋭い人だったよね。