好きの代わりに…




「うっわ~…すっごい人…」


美羽がだるそうな声をして言った。
でも、表情はそれと逆で楽しそう…



「何組だろ~?」


あたしの質問に美羽からの返事は無かった。



隣を見たら
美羽はいなかった。



「美羽…?」


多分、美羽も人ごみのなか、あたしを捜している。



あたしも美羽を捜そうと人ごみをかきわけた。


でもあまりの人の多さに一瞬、
立ちくらみをした。







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