上司に恋しちゃいました
「お前は俺の言いたいことが、まったくわかってないな。お前はいつもひとりで抱え込もうとする」


「私には、協調性がないということでしょうか?」


「いや、もっと頼れと言っているんだ」


意外な言葉に胸がドクンと高鳴った。


……頼れ?


パソコンから目を離し、鬼の王子の顔を見上げた。


鬼の王子は真っすぐにあたしを見つめていた。


力強くて、綺麗で、思わず吸い込まれそうになる。
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