上司に恋しちゃいました
大きなガラス張りの窓から、太陽の光が溢れ出していた。
白と黒を基調にした近代的で精練されたオフィス。
入社当時は、太陽の光がキラキラと輝くオシャレなオフィスに胸をときめかせたものだが、今となってはただ眩しいだけで、紫外線の恐怖に怯えている。
職人技とも思える速いタイピングの音と、電話の鳴り響く音がオフィスで飛び交っていた。
「深川、ちょっと来い」
縦に並んだデスクから外れ、左窓側の横に置かれた、一般職よりも少し大きめのデスクに座っていた鬼の王子があたしを呼んだ。
感情の入っていない声で呼ばれて、あたしは重い足取りで鬼の王子のデスクに向かった。
「やり直し」
一枚の書類をあたしの胸に突き出し、鬼の王子はあたしの顔を見ることなく、下を向いて忙しそうに他の書類をチェックしていた。
「……ハイ」
あたしは戻された書類を胸に抱き、肩を下げながら自分のデスクに戻っていく。
深いため息を漏らし、チラリと鬼の王子を横目で見ると、眉根を寄せて恐い顔付きで仕事をこなしていた。
白と黒を基調にした近代的で精練されたオフィス。
入社当時は、太陽の光がキラキラと輝くオシャレなオフィスに胸をときめかせたものだが、今となってはただ眩しいだけで、紫外線の恐怖に怯えている。
職人技とも思える速いタイピングの音と、電話の鳴り響く音がオフィスで飛び交っていた。
「深川、ちょっと来い」
縦に並んだデスクから外れ、左窓側の横に置かれた、一般職よりも少し大きめのデスクに座っていた鬼の王子があたしを呼んだ。
感情の入っていない声で呼ばれて、あたしは重い足取りで鬼の王子のデスクに向かった。
「やり直し」
一枚の書類をあたしの胸に突き出し、鬼の王子はあたしの顔を見ることなく、下を向いて忙しそうに他の書類をチェックしていた。
「……ハイ」
あたしは戻された書類を胸に抱き、肩を下げながら自分のデスクに戻っていく。
深いため息を漏らし、チラリと鬼の王子を横目で見ると、眉根を寄せて恐い顔付きで仕事をこなしていた。