上司に恋しちゃいました
……いやいや! これは真面目うんぬんの話じゃない!


これはもう、常識としてありえないっ!


驚き、口をパクパクさせているあたしを無視して、鬼の王子が身体を近づかせてくる。


「だってさ、美月もうすぐ辞めちゃうんだろ?

会社でイチャつけるのも、後わずかじゃないか」


「で……でも……」


「大丈夫、美月が大きい声を出さなきゃバレないよ」


大きい声を出すなって言われても……


こんな所でしたら、明日から平常心で仕事ができなくなっちゃうっ!


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