上司に恋しちゃいました
『カフェで待ってて』と言ったのにも関わらず、先にカフェに着いたのはあたしの方だった。


腕時計を見てコーヒーを飲む。


すると、息を切らせた宮沢さんが店に入ってきた。


「すみません、遅くなって」


「ううん大丈夫。それにしても昨日といい随分遅くまで仕事してるのね」


「早く仕事覚えたいんで」


宮沢さんは、店員にアイスコーヒーを注文すると、私の方を見て口を開いた。


「先輩がフリンしてたなんて……ぶっちゃけショックでした」


話題を振ってくれたのは嬉しいけど……なんて単刀直入な……


でもそういう所、嫌いじゃないけど。


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