上司に恋しちゃいました
「どこに行くんですか?」


「ん~どうしよっかな。行きたい所ある?」


「いえ、特に……」


どうしよう、この場合何か案を出した方がいいのだろうか。鬼の王子に会いたい一心ばかりで、何も考えてなかった。


「じゃあさ、水族館はどう?」


「夜の水族館! 素敵ですね!」


「じゃ、決まり」


そう言うと鬼の王子はハンドルを切って右折した。

< 234 / 341 >

この作品をシェア

pagetop