上司に恋しちゃいました

「最近ますます綺麗になりましたね」


少し日に焼けて黒くなった島田君が言った。


「そんなこと……」


面と向かって言われて、あたしは恥ずかしくなって俯いた。


「好きな人と、上手くいってるんですか?」


少し、寂し気なトーン。まるで、まだあたしのことが忘れられないと言いたげな瞳で。



「……うん」
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