上司に恋しちゃいました
「触られてなんか……」

「両手を塞がれてたし、足が触れてた」

「それは無理やり……」

「分かってるけど、腹が立つ」


鬼の王子はテーブルに寝そべるあたしに覆いかぶさるようにキスをして、ブラウスの下に手を這わせた。


お腹に冷たい指の感覚がすると思ったら、その手は上へと侵入した。


「課長っ……今は仕事中ですよっ」

「知ってる」


鬼の王子はあたしの首筋にキスを落としながら言った。手はあたしの胸を揉みあげる。


……さっき、浅田君に仕事中だぞって注意してたのに。

< 250 / 341 >

この作品をシェア

pagetop