上司に恋しちゃいました
固まっているあたしを見て「何やってんだよ、早くしろよ。風邪引くぞ」と言った。
無理やり手を引っ張られているわけではないけれど、この強引さ。
呆れながらも、一応はあたしの身体を気遣ってくれているようなので、少しだけ嬉しくもあった。
こんな優しさも、優しさと呼べるのかどうかは分からない。
それでも私は、鬼でも悪魔でも、誰でもいいから側にいてほしかった。
全てがもう、どうでもよかった。
あたしの身体を触れるであろう指に、指輪がはめられていたとしても。
もう、何も考えたくなかった。
無理やり手を引っ張られているわけではないけれど、この強引さ。
呆れながらも、一応はあたしの身体を気遣ってくれているようなので、少しだけ嬉しくもあった。
こんな優しさも、優しさと呼べるのかどうかは分からない。
それでも私は、鬼でも悪魔でも、誰でもいいから側にいてほしかった。
全てがもう、どうでもよかった。
あたしの身体を触れるであろう指に、指輪がはめられていたとしても。
もう、何も考えたくなかった。