上司に恋しちゃいました
「おい、美月! 聞いてるのか!?」
「分かったから! 怒鳴らないでよ!」
鬼の王子とあたしは、肩で息をしながら睨み合った。
鬼の王子は目線を逸らすと、ごめん、と小さく一言呟いた。
「ちょっと、煙草吸ってくる」
ベランダに出て行った鬼の王子の後ろ姿は、明らかにまだ怒っている様子だった。
一人取り残された部屋で、あたしは茫然と立ちつくしていた。
手足が震えて止まらない。
声を荒げた自分自身にもびっくりした。
「分かったから! 怒鳴らないでよ!」
鬼の王子とあたしは、肩で息をしながら睨み合った。
鬼の王子は目線を逸らすと、ごめん、と小さく一言呟いた。
「ちょっと、煙草吸ってくる」
ベランダに出て行った鬼の王子の後ろ姿は、明らかにまだ怒っている様子だった。
一人取り残された部屋で、あたしは茫然と立ちつくしていた。
手足が震えて止まらない。
声を荒げた自分自身にもびっくりした。