上司に恋しちゃいました
拍手やフラッシュ、「おめでとう」と投げかける声が交差していた。


参列者の中には、同僚たちも沢山来ていた。


宮沢さんや島田君、そして部長の姿もあった。


顔いっぱいの笑顔を向けられて、感謝で胸が熱くなった。


そして、あっという間に祭壇前に行き着いた。


最愛の人が、あたしを待っている。


新郎がお父さんに一礼をした。


そしてあたしはお父さんの手から離れ、大好きな人のもとへ行こうと、一歩足を踏み出したその時──
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