上司に恋しちゃいました
数か月後
「どうしよう! もうこんな時間!」
パソコンのデスクの下に散らばっているレースや白い布地の切れ端。
あたしは慌ててそれらを段ボール箱に押し込めた。
「これでよしっと」
大きな息を吐いて部屋を見渡す。
リビングの一角にある、小さなパソコンデスクがあたしの仕事場所。
「後は明日にするか」
う~ん、と両手を上げ大きく身体を伸ばした所で「ピンポーン」とチャイムが鳴った。
グットタイミング!
「は~い」
あたしはパタパタとスリッパを鳴らして玄関に向かった。